仲代達矢の演技で一番好きな所は、乃木希典の息子が戦死した報を聞いて、暗闇の中で一人泣くシーンである。日露戦争の激戦、旅順攻略を成し遂げるキーポイントとなった二百三高地の陥落をテーマにしたものであるが、ちょっと美化されし過ぎている気がする。日本の戦後、特に80年代以降のそれには、あまり真剣味が感じられない。
というのも、自分も含めてこの頃の日本人は戦争を実感することもなく、戦後の豊かな時代を謳歌して来た世代だからなのかもしれない。この映画も歌の宣伝になっているような気がして、ひさしぶりにさだまさしを聞いたが、映画で訴えたかったのは何だったんだろうと考えてしまう。一度観れば十分の映画であった。
2011年5月29日日曜日
2011年5月21日土曜日
桜田門外ノ変【DVD】
大沢たかおの武士の姿は、ちょっと情けないが、幕末のいくつかの重要な出来事の一つ、桜田門外の変を題材とした映画。殺陣の血の吹き出し方があまりにも、液体過ぎてちょっとオーバーな感じがする。物語自体は、水戸藩士が決起するという忠臣蔵的ストーリーであるが、そこに、明治維新が絡んで、維新後の体制を睨んだ動きが垣間見える。
井伊直弼がどんな人物だったか調べてみたくなるので、本屋を漁ってみようとと思った。
結局、外国からの圧力に屈した形でしか立ち向かえなかった日本の弱い立場。それが、バネになるか、そのまま沈んで行くのか。そういう観点では、この事件によって歴史が動いたとも言える。
井伊直弼がどんな人物だったか調べてみたくなるので、本屋を漁ってみようとと思った。
結局、外国からの圧力に屈した形でしか立ち向かえなかった日本の弱い立場。それが、バネになるか、そのまま沈んで行くのか。そういう観点では、この事件によって歴史が動いたとも言える。
2011年5月15日日曜日
2011年5月5日木曜日
2011年5月4日水曜日
アラビアのロレンス [完全版]デラックス・コレクターズ・エデション (2枚組) [DVD]
連休中の映画鑑賞にと、レンタルしていたものの中の一つがこれ。大作でもあるし、何と言っても砂漠のシーンが実写ならではのできばえ。アリとの出会いやアラブ民族間の闘争心の火の付け方などがお気に入り。ダマスカスを占拠した後の苦悩やフェイサル国王のしたたかさなどアラブ民族を良く描いているところに感心する。
実話に基づいた映画なので、歴史を理解しながら観ると面白い見方ができると思う。トルコもアラブもヨーロッパも身近に感じてしまう。
アラブ人が野蛮な遊牧民族だという人もいるけれど、欧米人の根底にも同じ戦いで奪い取るという本能が眠っているんじゃないかと思う。アラブ人が流浪の民と言ったものだが、そうさせたのはトルコとの戦いだった訳だし、文明の発祥の地の血を引く人達なので、歴史が受け継がれているのかも知れない。
ちなみにこの映画は、私が生まれた年に公開されたもの。たった数十年だが、歴史を感じる。
実話に基づいた映画なので、歴史を理解しながら観ると面白い見方ができると思う。トルコもアラブもヨーロッパも身近に感じてしまう。
アラブ人が野蛮な遊牧民族だという人もいるけれど、欧米人の根底にも同じ戦いで奪い取るという本能が眠っているんじゃないかと思う。アラブ人が流浪の民と言ったものだが、そうさせたのはトルコとの戦いだった訳だし、文明の発祥の地の血を引く人達なので、歴史が受け継がれているのかも知れない。
ちなみにこの映画は、私が生まれた年に公開されたもの。たった数十年だが、歴史を感じる。
2011年5月3日火曜日
東京散歩#9
だんだんとこのシリーズが増えて来ました。今回で9回目。今日は、池袋まで電車で行き、東口から歩いて春日通りをひたすら都心へ歩く道。途中、新大塚でつけ麺食べて、テクテク歩いていると雲行きが怪しくなってとうとう雨。茗荷谷で雨宿りして通り過ぎると思いきやその後も止む気配が無く。小雨になっては歩くことを繰り返し、春日でギブアップ。
そんな春日通りで見つけた変な道路標識。春日通りがここで曲がっているというのを表すための工夫なんだろうが、遠くから見ていると「春、日通り」とも読めるので、これで天気が良かったらまさにこの通りっていう感じだったんだが。
休日、都内を歩いていると、普段気付かない、不思議を発見できる。それが、東京散歩。
2011年5月1日日曜日
群馬日帰り
「出かける時は唐突に」がモットーなので、連休前半の30日に車で群馬まで行って来ました。往きは外環+東北+北関東、帰りは北関東+関越+外環、という高速道路ループで合計360Km走って来ました。
ということで、朝8時から夜8時まで、思いつきのドライブを楽しんだ一日だった。
わたらせ渓谷鐵道の水沼駅は温泉になっている。ちょうどこの写真を撮る前に車両が行き違うタイミングだったので、撮り鉄が集まっていた。駅を降りるとそこは浴場の入り口って訳で、いきなり浴衣を脱ぐ訳にもいかんだろうが、面白い場所である。
どこへ行っても坑道巡りということで、足尾銅山観光へ。トロッコ電車に乗せられて地底深くへと思いきやわずか5分で下車。坑道入り口の観光コースを歩いて終わり。ただ、鉄枠と木枠で坑道が支えられていて、地下水がしたたる臨場感が溢れていた。もっと奥まで見せてくれればいいのにね。
帰る道すがら、わたらせ渓谷沿いの国道で見つけたそば屋「李すけ茶屋」。ソースかつ丼を頼んだら蕎麦も付いていて、お腹いっぱい。手打ちの二八蕎麦は最高に美味しかったのでご紹介。うどんも汁にとろみがあってうまそうでした。国道122号線をドライブする時には、また立ち寄りたい場所となった。
ということで、朝8時から夜8時まで、思いつきのドライブを楽しんだ一日だった。
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