2009年12月29日火曜日

マグネシウム文明論

とある勉強会で矢部先生のお話を聞いて非常に興味を惹かれ、出版早々に買い求めたもの。エネルギー循環の仕組みを考える中で、ここまで出来上がっているアイディアも面白い。核心に触れる部分は特許を楯に話してもらえてないが、ポイントとしては淡水化というところに、全てのキーが隠されていると思う。

ある産業にとっての廃棄物を他の産業の資源とする、エネルギー循環はこうしたところから始まるのである。

24時間社会は実は間違いなのかも知れないと最近思う。地球上に昼と夜があるから人間が人間らしい生活ができるのである。ただ、その傍らで機械が24時間動き続けるのは良いと思うのだが、そのための監視を人間がやっているところに無理がある。もっと、広い視野でサービスというものを考えて提供して行きたい。

太陽光励起レーザで昼間のエネルギーを作り出す。何か接点は無いものか、、、

2009年12月26日土曜日

若狭湾

12月24日はクリスマスイブ。こんな日にしなくてもいいだろうが、この日しか無かったので夕方の東京駅から一路敦賀を目指す。東京からひかりに乗って米原(まいばら)まで。いつもはのぞみなのだが、今回は久しぶりにひかりに乗って移動。車両の違いかこころなしか振動が多いようだが、初期ののぞみはこの型の車両だったので、人間が贅沢になったということ。

米原から新幹線に接続されるように待つ在来特急しらさぎ号で北陸本線を北上。琵琶湖が見えるかなと思いきや、夜の帳が下りた後。三日月が晴れた夜空に追いかけて来る。

30分ちょっとで敦賀に到着。雪がちょっと残っていて気温もやや低いが、駅前はもっとお寒い状況。人の姿が見えない。商店街はシャッターが下り、アーケードが寒々としている。

カニを食べようと店に入るが間もなく閉店との由。せいこがに(メス)が一匹だけ残っているとのことで、それをもらう。とりあえず、カニ食べました状態。他に刺身をいくつか頼んで、まぁまぁ北陸の味を噛み締める。繁華街と聞いていたが、人影はまばら。イブの夜だからさぞかし若い男女がムンムンかと思いきや、若い人の姿はどこにも無く、家で盛り上がるのかね。小さなスナックのカウンターで、二十歳そこそこの女の子とiPhoneをネタに1時間半おしゃべりして、敦賀の夜を満喫。

秋の富山にも行ったことあるが、北陸の街って、寒い。

泊まったホテルに人工温泉(ラジウム泉)があったので、朝ひと風呂浴びて出発。国道27号線を西へ。米国オバマ大統領で有名になった小浜市まで行ってUターン。東に戻り三方郡美浜町、そして敦賀市へと帰って来るコースである。お昼ご飯は、小浜の漁港の近くにある「すし良」へ。日本海で取れる季節の魚の握りをたらふく食べてご満悦。唯一、若狭湾を堪能できたひと時だった。

さて、お土産は何にするかと考えていて、昨夜の彼女が言っていた「へしこ」なるものを買おうとドライブしていると、道路沿いにドライブインらしき建物「へしこ館」。食べた事がなかったのでチャレンジしようと購入。同行した人が「臭いがきつうおまっせ」と言う事だが、今晩の食事にしようと思っている。冒頭の写真がそれ。

ということで、短い若狭湾嶺南地方の視察旅行はこうして終わり、楽しみも半減した旅だった。写真が少ないのは、Eye-Fiカードが壊れてしまったから。

2009年12月23日水曜日

エスカレータ二列利用のお願い

最近、デパートやショッピングモールなどのエスカレータの柱に、「二列利用のお願い」という言葉ともに、いかにも取って張ったようなお辞儀をする店員さんの絵が書かれたシールが貼付けられているのを良く目にする。でも、東京の人は左一列に並んで乗っている。

子供の頃、エスカレータを歩いちゃダメと教えられたのに、社会に出ると右側は開けておくのが流行になっていて、いつのまにかエスカレータに乗るのに行列ができる羽目に。二列で並ぶと後ろからせかさせる視線や足音が迫って来るので、仕方なく歩き始める。

不思議な現象である。

インターネット上を飛び交うデータグラムも自律して自分で道を選んでくれればいいのになぁ。

2009年12月19日土曜日

シャルトリューズヴェールモヒート

昨夜、酒席の帰り道、お気に入りのバーで、モヒートを飲んで帰ろうと立ち寄った。一杯で帰るつもりだったが、ちょっと変わったモヒートを飲みたいと言ったら、シャルトリューズヴェールをベースにしたモヒートを作ってくれた。アルコール度数が55度ってことだが、ミントの葉とライムで飲みやすくなっていてちょっと飲み過ぎになってしまった。

若いバーテンが気さくに話かけてくれるので、ついつい飲んでしまう。外は、冷たい夜だった。そこに立ち寄ると、その後は、やまちゃんのラーメンを食べて帰るのがクセになってしまった。

薬草バーと言われる所以であろう、か。一緒に行きたい人は、いつでもどうぞ。

2009年12月17日木曜日

組織に埋もれず

実話に基づいた企業マンの小説。高杉良のいつものストーリーである。辞表撤回というタイトルから元のタイトルに戻った訳だが、辞意を翻意してサラリーマンに戻った丸山という人物については、共感できるものがある。

会社の中で自由に動ける人というのは、そうそう居るものではない。が、しかし、そういう人が居たとしても、排除されるのが世の常である。

高杉良の小説は、途中でだんだん先が見えてくるので、もうこれ以上は読むことは無いかも知れないが、サラリーマンである自分を写す鏡のようにも思えるので、つまんない夜の読み物として、たまにはいいかな。

2009年12月13日日曜日

クリスマスイブ

今年のクリスマスイブは北陸の地方都市で過ごす事になりそうだ。以前、富山に出張したことはあるが、何故か北陸3県の夜は物悲しい位寂しい感じがするのである。しかも、クリスマスイブ。誰か一緒に行ってくれる奇特な人はいませんかね。

2009年12月10日木曜日

月下の恋人

浅田次郎は、昭和の風情を感じさせる恋物語を書いてくれる。顔に似合わない物語を読んでるんだなと思われそうだが、この歳になるとそういうことに縁が無くなったので、本の中に自分を置いてみたくなる。この本は短編なので、それぞれのストーリーには関連性はないが、死者が幽霊となって登場したり、死に損ねたりするようなストーリーばかりが書かれている。

メトロに乗ってという映画を観て、浅田次郎の本を読むようになった訳だが、オカルト的なでも様々な恋愛を描いているという点でちょっと特殊性があるのかもしれない。

ま、なんにしても、月夜、それも快晴の満月の灯りの下で、海を眺めながら、二人で砂浜に座れば、誰とでもロマンチックな気分になれる。あぁ、そんな、満月に久しく遭ってない。

2009年12月9日水曜日

忘年会中休み

今週は忘年会が毎日って予定だったのだが、体調不良でダウンとか予定が合わなくなったとかで、昨日今日とドタキャン。仕方なく帰宅。まぁ、周りに声をかければいいんだろうが、忙しそうだから、そそくさと帰って来た。

月曜日は、久しぶりに銀座で飲んだので、帰りにお気に入りのバーへ立ち寄ってバーテンと話し込んで来た。たまにしか行かない客だから覚えては居なかったが、次に行く時には敷居が低くなったような感じがするであろう。小さな地下のバーだが、古さがたまらない。

高級クラブに通う程のステイタスではないし、キャバ嬢相手の歳でもないし、大勢の居る所よりも、一人でカウンターで飲む方が気楽でいい。決して似合わないのだけど、ゴルゴ13のデューク東郷になりたいのである。この前行ったときは、隣に女社長風の女性が一人で飲んでいた。隣に座ったが、何も語らず黙々とシングルモルトをロックで傾けていた。絵になる。

2009年12月6日日曜日

ツリー点灯

クリスマスツリー、点灯。昼間にもかかわらず、カーテンを閉めて壊れた電球が無いかチェック。昔ながらのバイメタル電球。

アナログなのである。ま、こんな小さなツリーでも、気分はクリスマス。

2009年12月5日土曜日

ためになった予備校の話

予備校の入塾説明会なるものに行って来た。これは、現役高校生向けのものであるが、これが中々興味深いものだった。まず、高校生に50年後の乗り物を想像させて、それによって社会変化を予想させることを聞いていた。これ、自分が入社試験の時に課すテーマと同じである。乗り物を自分の会社のサービスに置き換えて聞いている。

そんなことを自分で考えたんだが、自分って先生向きなのかな?

現役合格のためには、AO推薦(と言っても、論文やちょっとした基礎問題の試験はあるらしい)が主流になっており、大学改革を進めている大学程その傾向が強いとのこと。確かに自分の時代は、自分の夢を実現させるために勉強し、努力してきたから、そんなこと人に言われなくてもやってるよってことだが、今の若者にはそれが無いらしい。大学生になってもないらしい。確かにそういう気がする。だから、新入社員が悩むんだろう。

ここ数年の傾向として、よりその傾向が強くなっていると感じている。

最後に、予備校での生活を短いストーリーに仕立てて、嵐の歌に合わせて、ビデオで上映して説明会は終わったのだが、そういう映像戦略やイメージ戦略って重要なんだな。う〜〜ん、こんなので感心していたら、相手の思う壷だな。

そうか、こうして、壷は売られて行くのか、と改めて感心した。そういう意味でもためになった予備校の話であった。

バイアウト

たまに幸田真音の文庫本を読みたくなるときがある。そんな時はたいてい会社経営や組織編成に関することでいろいろと考えているタイミングのような気がする。昔、ナビスコの買収劇をただふふぅんと聞いていただけだったが、その後の金融業界で起こる様々な事件や出来事が、こうした資本主義の原理原則のようなものをしっかり理解しなきゃという想いになって来ている。

経営資産価値に無頓着なオーナー企業が、買収の危機にさらされ焦土作戦を経て最後まで抵抗を試みる。最後の最後で、義理人情の世界で最終決着を見るあたりは、日本的である。自分の出生の秘密を知り、復讐に燃えたはずが、最後は憎んでいた人間を許してしまう。お金に目がくらむのが最近の姿だと思うんだけど、そうならずに、自分が全てを背負って罪を償う。美潮の気持ちは解るような気がする。

勝負を賭けるタイミングって重要なのである。

2009年11月28日土曜日

思考の整理学

書店の入り口に積んであった東大生に最も読まれている本、とかいう宣伝文句にうっかり引っかかって買ってしまった一冊。著者の外山滋比古さんは英文 学者ということだが、まったくもって門外漢の私が最近の文系への揺り戻しによって興味を持ってしまった人でもある。まぁ、要は、考えが煮詰まった時やまと めるのが大変な時に、ちょっとしたひらめきでその考えを整理する事ができるってことをエッセイ風にまとめてくれた本ということである。

こ の前読んだ記号論への招待にしてもそうだが、文学の世界から思考や言語を解析して人間の本質に迫るという点では、理系一辺倒で来た自分の頭にはいい刺激に なっている。ただ、読み続けることが難しい内容なので、途中で放り出してしまう危険をはらみながら、積んどく状態をはさんで読み進めて来た。これも、一つ の整理の方法であると著者は書いている。

昔参加した外国での会議でも結論が出なければ、棚上げという決着を見て来た。と、言って、取りやめてしまう訳ではないが、結論が出ない議論に対する収束の方法だったんだなと、今になって気付いた。手遅れ?

暁の珊瑚海

文庫本を買いあさって読むのは昼休みの一時の楽しみであるが、そんな時手に取ったのがこれ。珊瑚海には行った事が無いが、名前の通り美しいのであろう。そんな美しい海で繰り広げられた第2次世界大戦で最初の本格的な航空母艦同士の戦いを日米両国の資料や生存者の証言から正確に書き起こそうとした努力が随所に見られる。

戦争史実モノなので人の発する言葉や行間に感情移入すべき所は無いが、正確に綴られる状況が頭の中に見えるようである。しかし、日本海軍はこんなところまで出かけて戦線拡大を図ったのかと思うと、素人目にもかなりの無謀さがうかがえる。戦略的な拠点確保ということは解るが、日本海軍にとってポートモレスビーを攻略できなかったのは、筆者が述べているように戦略上の勝利は米国、戦術上の勝利は日本という、その後の戦いの優劣を決める上で重要な失敗だったのだろう。

戦争の無い平和な世界は理想だが、戦いの中から生まれる相互理解と精神的な進化がそのプロセスとして必要なんだろう。

2009年11月23日月曜日

Hey Gim,

と、言う事で、今日はトレーニングジムなるものに行って来た。人間ドックで脂肪肝と言われ運動不足を指摘されて気にはなっていたのだが、中々気が乗らないまま過ぎていた。惰性で過ごす3連休ももったいないなと思い、午前中から天気もよくなって来たので、ものは試しと最寄りのジムに行った。

まぁ、機械によってトレーニングされるのは仕方ないにしても、みんなが一様にベルトの上を走っているのはちょっと滑稽である。でも、そうでもしないと都会では脂肪が燃えないのである。しばらく、定期的に通ってみようと思うのであった。

今日のトレーニングで消費したカロリー分追加で食べないようにしないとなぁ、、、

2009年11月21日土曜日

言語は記号である

久しぶりに勉強になる本を買って読んだ。人に勧められた本であるが、記号論は批判の学問であると最後に締めくくられていて、さらに興味を惹かれたが、難解であったことは事実である。文系の人から教えてもらったものであるので、単純な思考回路の理系の人間には、その奥深さまで完全に理解できてないので、何度も読みながら教えてもらおうと常に持ち歩く事にした。

確かに人間の感情を言葉や文字で表すと、国や人種が違うと同じ感情でも表し方が異なる。同じ日本人で同じ言語を使っても異なる場合がある。何故、そのような事が起こるのかというのが記号論の目指す所である。文化の解読のための記号論という事だそうだが、完全に理解できるまでまだまだ時間がかかりそうだ。


最近自己中心的にいろんな物事を考え行動してしまったかな。ちょっと反省せねば。

2009年11月17日火曜日

熱砂

久しぶりに高嶋哲夫の文庫本を読んだ。いつも、クールに殺伐としたシーンを描きながら、戦いの中の愛情を時折織り込んでくれるところが好きである。有名カメラマンが実は戦場カメラマンで、昔愛した女を引きずりながら新しい愛を育む。裏切られた友情と頼られる友情の間で苦しみながら、最後はアフガニスタンの為に死んで行く、二つの命を残して。ミッドナイトイーグルを読んでファンになって、この本を読んでもっとのめり込んでしまいました。アフガニスタンの現状は決してこんな簡単なものじゃないだろうとは思いながら、国のことを真剣に考える若者が少ないことに将来が心配になってしまった。

平和が続いているからなのかも知れないが、命をかける仕事に巡り合える幸せを感じたいものである。その緊張感を解きほぐすのは愛、ですかね。ときめきを忘れたら、男は終わりです。

2009年11月14日土曜日

長い週末

今週は長かった。そして、この週末も長い。今は小休止。「沈まぬ太陽」にはまってやっと読み終わった。先に映画を観てしまったが、原書の方がずっと面白い。やっぱり、映画でこの物語を魅せるのは難しいだろうと思った。必要悪を認める一方、頑固さだけでもうまくいかないことは、身を持って経験しているが、それをアフリカの太陽に仕立てるあたりが壮大な気分にさせてくれた。

外はすごい雨になってきた。この週末は、何かと考えさせる、長~~い週末である。

2009年11月9日月曜日

さすがWNI

やりますねぇウェザーニュース、「しらせ」を購入して船橋港に係留し、豪雨レーダーを設置するとは。いや、さすが、民間気象会社なのに、その取り組みには頭が下がる。気象庁と台風の目の進路を巡る公開討論など、まさに、お役所仕事に正々堂々と戦いを挑むその姿勢こそ、船乗りを助けるために立ち上がった OCEANROUTEの精神を引き継いでいると言える。

閑話休題

今日は仕事を早く切り上げて、自宅最寄り駅の二つ手前で降りて歩いて帰ってみた。夜の帳が降りる頃、普段歩かない道を歩いてみると、古いドラマで帰宅する昭和のお父さんのような気がして来た。やっぱり、歳だね。

2009年11月8日日曜日

今時のかもめ

今日、日曜日の日経新聞朝刊文化面(最終ページ)うたの動物記にこんなことが書いてあった。
『旅路の果てには海があり、海には波止場があり、波止場の突堤には傷心の男(あるいは女)がひとり佇んでいる。そしてその頭上にはいつも白いカモメが舞っている。というのが「うた」の定番的シチュエーションである。』

今時こんなシーンに出くわすことは良く考えれば無いのかも知れないが、自分の記憶の中では岸壁に一人で佇む人を見かけたことはある。自分もそうだった。歌、とくに演歌ではこの組み合わせは必須である。港には恋沙汰が付属品のようについていると言っても過言ではなかった。

カモメは渡り鳥だから、島から島へ、船から船へと渡って行き、いろんな人間模様を見て来た事だろう。でも、最近の歌の歌詞にはカモメとか港が出て来ることはほとんど無い。それだけ、身近な存在では無くなってしまったということかな。今時のかもめは、こういう世相をどう見ているのだろうか。

「わたしゃ発つ鳥ぃ、波に聞け、チョイ」とでも言われるのであろうか。波止場とカモメに代わる何かが必要ってことなのかね。

2009年11月7日土曜日

アサヒビール

アサヒビール復刻版を見つけたので、今日はこれを飲もうと買って来た。日本のビールは朝日(アサヒ)のマークが似合うと思う。海上での日の出と日の入りを見た事があるとわかるのだが、まさに軍艦旗なのである。しかも、雲がかかっていると尚の事である。

なんか、こう、叶わぬものに立ち向かうときの意気込みというか、気合いというか、アサヒビールのラベルを見ると、それを感じるのである。

これも昭和ノスタルジーだな。「男は黙ってサッポロビール」、三船敏郎のコマーシャルを覚えている人はぜひ飲むべし。

ハッとする瞬間

エレベータの扉が開いて降りようとした時、ハッとして心がときめいた経験はないだろうか。駅の階段を上ろうと通路の角を曲がろうとしてばったり出会うとか、オフィスのドアを開けた時そこに立っていた、とか。別に意識している訳ではないけれど、そういう瞬間に、何か感じるものがある。昔風に言うと、電流が走るとでも言おうか。

ま、ただ、それだけ。同床異夢のことを異夢同床と言って、笑われた。あぁ、恥ずかしい。もっと日本語を勉強しなくちゃね。

2009年11月3日火曜日

奥久慈の旅

奥久慈の温泉というと日本三大瀑布の一つ袋田の滝の下流の袋田温泉へ行ってみるか、ということで久しぶりの一泊関東近場温泉旅行に行って来た。月待の滝、袋田の滝、生瀬の滝、と3つの滝を見て回り、マイナスイオンで心を落ち着け、渓流露天風呂でりんご湯につかり、身体を温めた。
紅葉は見頃の少し前と言う感じだが、適度に赤や黄色が交じっていて、秋は感じられた。日が沈むと急に寒くなり、さすが茨城の北部を感じさせる。生瀬の滝は、非常階段よりも急な階段を登らなければ観る事ができないので、体力の無い身には辛かったが、袋田の滝の上流の小振りな滝は、決して下から見上げることが出来ないので、無理をしても階段を登りきって観るべきである。

車で旅をする時は、ひなびたローカル鉄道の駅に立ち寄る。那珂ICで常磐自動車道を降りると、水郡線沿いを北上。玉川村駅〜袋田駅間では、ディーゼル列車に乗ってみた。

翌日は、国道461号を使い山越えで高萩市に抜け、国道6号を北上し、福島との県境に近い五浦海岸で折り返し。茨城県天心記念五浦美術館の駐車場に車を止めて、断崖絶壁まで歩いて降りて、波のくだける音を聞く。

そして、国道6号を南下。かつて在った桜川駅跡、大甕駅(おおみか)、 日立駅、阿字ケ浦駅、那珂湊駅。車で走ると、鉄道との共存共栄ができなかったのかと常々思うのである。那珂湊の魚市場の回転寿しを喰らい、ETC割引で安くなった北関東自動車道から常磐自動車道を使って帰って来た。

実走行時間24時間の総走行距離470Km。のんびり走る今回は、1800ccのプリウスを借りてハイブリッドエコ走行。燃費の良さはさすがでしたね。

今回のお勧めは、月待の滝のそばにある蕎麦処「もみじ苑」。注文してから口に入るまで、50分待ちましたが、待った甲斐がある旨さ。あっという間に食べ終わって、ちょっと残念。滝を見下ろしながら食べる手打ち蕎麦は、心地良いのどごし、この絶妙の組み合わせが最高である。川床もあって、この時期はちょっと寒いが、夏はさぞかし心地良いことだろう。室内にはそうめん流しのセットもあったが、これはちょっとやりすぎ。


那珂湊の魚市場に隣接する回転寿しは、味がどうのこうのというよりも、ネタの鮮度の良さだけが売り物のはず。だが、、、あれなら街中の寿司屋を探してゆっくり腰を落ち着けて食べた方がいいな。むしろ、魚市場で魚を買う人があんなに多いなんて驚きでした。もう一泊、余裕を持って回れば、旨い魚料理に巡り会えたかもしれない。

欧米人に比べたらかわいい一泊二日の自動車で行く温泉旅行。仕事を忘れるには、ちょっと短過ぎ。でも、太平洋の海風に吹かれて、ちょっと癒された感じがする。

2009年10月30日金曜日

週末リハビリ

この週末(明日)、久しぶりの温泉旅行に行ってきます。茨城の山奥の滝を眺めながら、しばし、都会を離れて心の洗濯とでもいうか、本当の夏休みってところです。ここのところ、ときめく事が少なくて、やや不完全燃焼が続いていますが、たっぷりと温泉に浸かって、老廃物や不純物を取り除くつもり。

2009年10月25日日曜日

沈まぬ太陽

元々原作が発表された時に読もうかなぁと思ったが、あまりの分量に断念。でも、興味があったので、今日、映画を観に行って来た。舞台挨拶で渡辺謙が感極まって泣いた様子がTVで放送されていたので、その思い入れは強く感じられた。多分、原作とは変わっていることだろうが、よくある権力闘争と政治の絡み、フィクサーと思われる人物など、おおよその想定人物は想像できるが、もうちょっと、何故沈まぬ太陽なのかを訴えて欲しかったな。

労組関係者が、左遷人事に遭うと言うのは、まぁ極論ではあるが、それを受け入れつつ、社内抗争に巻き込まれながら、会社側に立つか労働側に立つか、難しい選択であろう。かつて、労使協調路線の会社に居たが、その前には、壮絶な労使闘争の歴史があったと教えられた。

結局、労働組合は会社を失えば意味をなさない訳で、産業労組と会社労組、それぞれの思いは異なっても、闘争の歴史を繰り返す事はないだろうと思う。そういう時代を生きて来た人には理解されるだろうが、主人公の恩地のような生き方は、まさに昭和戦後時代の生き方そのもである。割と自分の想いに近いかな。

先に本を読んで映画を観て裏切られ続けているので、今回は先に映画を観て、本はまもなくやってくるアマゾンさんを待つ事にする。ここ最近、「宇宙へ」に始まり、「subway123」、「ヴィヨンの妻」、「沈まぬ太陽」と立て続けに映画を観ている。

何か、心境に変化がみられるようだ。言葉の壁を乗り越える努力が必要ということの暗示であろうか、、、やっぱ、ノスタルジストになりつつあるのかな。映画は一見の価値ありと思います。

2009年10月24日土曜日

紅白饅頭


今時、記念行事で、紅白饅頭が配られるのも、珍しいのではないだろうか。ということで、記念に一枚。

赤と白。とかく、対照的に使われ、めでたい時には赤と白である。Wikipediaには諸説様々なことが書かれているが、源平合戦にまで遡るとは。そう、関門海峡は、その源平合戦最後の地。また、武蔵と小次郎の巌流島の決闘も関門海峡だな。

赤と白、白と黒、、、、相反するものによって出来た言葉。物質と反物質、作用と反作用、0と1、、、、男と女、陰と陽、、、、言葉は記号だな。妙な所で、気が付いた。

2009年10月20日火曜日

言葉の壁

今一番、身につけたい言語はフランス語。ただ、動機は不純。英語も使わなくなって錆びてきており、たぶん、今海外に行っても役に立たんだろう。でも、行きたい。

もう一つ、同じ日本語でも言葉のニュアンスや考え方の違いで、意味が異なって伝わること。これは、やっかい。意識の共有は非常に難しい。自分が飛び込んでみても、心の底から飛び込めないから、壁になっちゃうんだろうな。

こういう時は、寝るに限る。

2009年10月18日日曜日

葛飾区中央図書館オープン


昨日、新しい区の中央図書館が移転して、金町駅南口再開発地区のタワーマンションの下位階にオープンしたので、早速に行ってみた。IT技術が駆使されたセルフサービスを中心とした窓口対応はやや味気なさを感じるが、オープンしたてなのだろう、図書館とは思えない喧騒の中でこの本に出会った。

今にして思えば、いずれ無くなる運命にあった通信士を目指すよりも、機関士を目指していればもっと長く船に乗れたかもしれないな。エンジン等のメカは好きなので、小型船舶1級の次は6級海技士(機関)を目指して勉強してみようっと。

この機関長(チエンジャー)は、長くペルシャ湾航海に従事し、その後、海運不況で冷凍運搬船に乗った経験を持っていて、その時々の想い出を綴っているが、彼が冷凍運搬船に転職した時期が、ちょうど自分が新米通信士として乗船した時期とダブり、文中に出て来るサントスからサンパウロへのバスの旅もほぼ同じ時期に経験しているので、懐かしくなった。

エンジニアの悩みは、航海中にエンジンを止めないこと、停電させないこと。24時間動き続ける機器の動力を供給することは、簡単なようで難しいのである。昔船乗りで、ノスタルジーに浸りたい人にお勧め。でも、絶版なので、図書館に行って探すしかないようです。



自 宅からインターネットで検索して予約して受け取る。返却は自動なので、窓口のベルトコンベヤーに乗せるだけ。でも、透明ガラス越しにその機械を見守る人が いて、自動で仕分けされて返却コンテナに積まれ、人出によって運ばれる。どうみても、ベルトコンベヤーで処理する物流システムと似通っているが、そこまで 量がある訳じゃないし、もうちょっと人間味を持たせてもいいんじゃないか。

写真撮影はご遠慮くださいということで、中の様子はご紹介できませんが、近くにお住まいの方、一度は行ってみて下さい。

2009年10月17日土曜日

週末の運動


曇り空だが、家でくすぶっていてもつまんないので、入会案内をもらいに一番近くの大きめのマリーナを目指した。自転車で、新中川のサイクリングコースを走り、新宿線一之江駅のちょっと先まで片道13Km、ゆっくり走って往復3時間。ま、こんなもんか。心地良い汗をかき、脂肪も燃焼したことだろう。

来週、人間ドックを受診するので、今日から禁酒。 こんな運動くらいでは身体はごまかせないかもな。

今日の音楽は、これ。気分が心地良い。

休日のくつろぎ

先日、IKEAに行って買ったPOÄNGのアームチェアが届いたので、組み立てた。窓辺に置いて、天気のよい日にコーヒーを飲みながら、本を読んだり、TVを見たり、まどろんだりする場所にした。でも、今日は、くもり。気まぐれなのは、女心と秋の空、とは良く言ったもんだ。

同じ場所に在ったソファは来週粗大ゴミとなって引き取られて行く。これが我が家に来たのは、10年前。

10年一昔。くつろぐにしても所詮は賃貸マンション。地球上に土地を所有して家を建てることを東京で諦めて二昔。そんな郷里から一人飛び出してから三昔。今も郷里には家も土地も海も山も自然もあるが、今やっているような仕事だけがない。田舎者の共通の悩みだろう。

2009年10月16日金曜日

クラシック音楽


趣味ではないが、落ちつきたい気分の時にはクラシックを聞くと良い。そんな気分であった。早くも週末である。いつもJazzなので、たまにはクラシックも 聞いてみるかな。で、クラシックが好きな人が書いた本がこれ。インターネット業界ではかなりの有名人で僕の尊敬する人でもある。気さくな感じで話をしてい るが、本当は怖い人かも知れません。

幼い頃買ってもらった百科図鑑にクラシック音楽のSP盤のレコード が10数枚付属しているのを高校生になった時に発見し、しばらくクラシック音楽にはまりかけた。すぐに、飽きてしまうのだが、今なら、ひなたぼっこして本を読みながら聞くと、きっと心が休まるんだろう。

日々酔狂で生きたいものである。

2009年10月15日木曜日

性格診断が恋愛相談

Web上の広告で無料性格診断と書いてあったので答えてみたら、恋愛結婚相談の仲介会社のサービスだった。その性格分析が自分でも感心するほど、ぴたりとあたっていた。で、そのメールの最後に、「あなたにぴったりの会員様の情報です」と書かれていて、「入会したら紹介します」とある。

さらに、この人の性格分析はこれこれこうで、この人と素敵な関係を気付くにはこのようにしなさい、とまで書かれている。

さらに、さらに、この特許を取ったという会社の事業内容を見てみると、こんなものが書かれていた。
・男女間の愛を高め、幸福へ導くための研究事業
・女性の感性を研究する事業

恋愛は事業になるのか、、、悲しい。

2009年10月14日水曜日

ラジオ体操

小学生の頃の夏休みは朝6時20分に起床して、裏の公会堂でラジオ体操をやるのが日課であった。船の上でも、当直勤務ではない日勤の時には、朝9時にやっていた。工場配属の時は朝10時にやっていた。定期的に体操をするのは良い習慣だったのかもしれない。

週に2度、早く出勤するのだが、毎朝近くのお寺でラジオ体操をやっていて、その帰りのおじいさんやおばあさんとすれ違う。自分も6時には目が覚めているのだから、一度くらいいってみようと思っている。気持ちだけ。

たまには、いつもの道を逸れてみたい。

2009年10月12日月曜日

IKEA

リビングのソファがボロボロになったので、買い替えようとIKEAを物色。ちょうどいい感じのアームチェアに好みのクッションを組み合わせて、サイドテーブルと一緒に購入。二人用のソファが一人用のアームチェアに変わってしまった・・・

2009年10月11日日曜日

ヴィヨンの妻

大谷は、あそこまで佐知を苦しめておきながら、最後は自分勝手に心中を図りぼろぼろになって帰ってくる。死にたい男は死なせておけば良いと感じた自分だが、それでも佐知が最後に一言、「生きていればいいんだ」と言った時には、人を理解し許す強さと愛の深さに、物語さながら佐知に惹かれる自分が居るのでした。

「男には不幸だけがあるのです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。」という大谷の言葉は、同意できるような気がする。戦うことは、男には必要なのかも知れない。でも、その心を癒してくれる女が深い愛を持って受け入れてくれるからなのだろう。

男は女に選択されて始めて愛されるのだと思う。選ばれなければ、始まらないのである。これは、持論。

いやはや、しかし、この大谷の生き方は病的すぎる。

一人暮らし

正確に言うと、一人暮らしをした事は無い。個室、独身寮、などでの生活は長いが、アパートやマンションの部屋を借りて、完全に一人暮らしをしたことはない。だが、朝起きると誰もおらず、こうして iTune でインターネットラジオを聞きながら、午前を過ごしていると、きっと一人暮らしってこういうもんだろうという気になる。

3連休で天気も良いし、足の向くまま、気の向くまま、ぶらりと外出してみようと思う。こんな時、船に乗りたくなる。

2009年10月10日土曜日

新たなブログ

インターネットにつながり始めてから既に16年以上経つ。自分のホストを持っているが、それとは別に徹底的にネット上にあるリソースを使って自分の人生を語り始めようと、このページを開設する。