2009年12月29日火曜日

マグネシウム文明論

とある勉強会で矢部先生のお話を聞いて非常に興味を惹かれ、出版早々に買い求めたもの。エネルギー循環の仕組みを考える中で、ここまで出来上がっているアイディアも面白い。核心に触れる部分は特許を楯に話してもらえてないが、ポイントとしては淡水化というところに、全てのキーが隠されていると思う。

ある産業にとっての廃棄物を他の産業の資源とする、エネルギー循環はこうしたところから始まるのである。

24時間社会は実は間違いなのかも知れないと最近思う。地球上に昼と夜があるから人間が人間らしい生活ができるのである。ただ、その傍らで機械が24時間動き続けるのは良いと思うのだが、そのための監視を人間がやっているところに無理がある。もっと、広い視野でサービスというものを考えて提供して行きたい。

太陽光励起レーザで昼間のエネルギーを作り出す。何か接点は無いものか、、、

2009年12月26日土曜日

若狭湾

12月24日はクリスマスイブ。こんな日にしなくてもいいだろうが、この日しか無かったので夕方の東京駅から一路敦賀を目指す。東京からひかりに乗って米原(まいばら)まで。いつもはのぞみなのだが、今回は久しぶりにひかりに乗って移動。車両の違いかこころなしか振動が多いようだが、初期ののぞみはこの型の車両だったので、人間が贅沢になったということ。

米原から新幹線に接続されるように待つ在来特急しらさぎ号で北陸本線を北上。琵琶湖が見えるかなと思いきや、夜の帳が下りた後。三日月が晴れた夜空に追いかけて来る。

30分ちょっとで敦賀に到着。雪がちょっと残っていて気温もやや低いが、駅前はもっとお寒い状況。人の姿が見えない。商店街はシャッターが下り、アーケードが寒々としている。

カニを食べようと店に入るが間もなく閉店との由。せいこがに(メス)が一匹だけ残っているとのことで、それをもらう。とりあえず、カニ食べました状態。他に刺身をいくつか頼んで、まぁまぁ北陸の味を噛み締める。繁華街と聞いていたが、人影はまばら。イブの夜だからさぞかし若い男女がムンムンかと思いきや、若い人の姿はどこにも無く、家で盛り上がるのかね。小さなスナックのカウンターで、二十歳そこそこの女の子とiPhoneをネタに1時間半おしゃべりして、敦賀の夜を満喫。

秋の富山にも行ったことあるが、北陸の街って、寒い。

泊まったホテルに人工温泉(ラジウム泉)があったので、朝ひと風呂浴びて出発。国道27号線を西へ。米国オバマ大統領で有名になった小浜市まで行ってUターン。東に戻り三方郡美浜町、そして敦賀市へと帰って来るコースである。お昼ご飯は、小浜の漁港の近くにある「すし良」へ。日本海で取れる季節の魚の握りをたらふく食べてご満悦。唯一、若狭湾を堪能できたひと時だった。

さて、お土産は何にするかと考えていて、昨夜の彼女が言っていた「へしこ」なるものを買おうとドライブしていると、道路沿いにドライブインらしき建物「へしこ館」。食べた事がなかったのでチャレンジしようと購入。同行した人が「臭いがきつうおまっせ」と言う事だが、今晩の食事にしようと思っている。冒頭の写真がそれ。

ということで、短い若狭湾嶺南地方の視察旅行はこうして終わり、楽しみも半減した旅だった。写真が少ないのは、Eye-Fiカードが壊れてしまったから。

2009年12月23日水曜日

エスカレータ二列利用のお願い

最近、デパートやショッピングモールなどのエスカレータの柱に、「二列利用のお願い」という言葉ともに、いかにも取って張ったようなお辞儀をする店員さんの絵が書かれたシールが貼付けられているのを良く目にする。でも、東京の人は左一列に並んで乗っている。

子供の頃、エスカレータを歩いちゃダメと教えられたのに、社会に出ると右側は開けておくのが流行になっていて、いつのまにかエスカレータに乗るのに行列ができる羽目に。二列で並ぶと後ろからせかさせる視線や足音が迫って来るので、仕方なく歩き始める。

不思議な現象である。

インターネット上を飛び交うデータグラムも自律して自分で道を選んでくれればいいのになぁ。

2009年12月19日土曜日

シャルトリューズヴェールモヒート

昨夜、酒席の帰り道、お気に入りのバーで、モヒートを飲んで帰ろうと立ち寄った。一杯で帰るつもりだったが、ちょっと変わったモヒートを飲みたいと言ったら、シャルトリューズヴェールをベースにしたモヒートを作ってくれた。アルコール度数が55度ってことだが、ミントの葉とライムで飲みやすくなっていてちょっと飲み過ぎになってしまった。

若いバーテンが気さくに話かけてくれるので、ついつい飲んでしまう。外は、冷たい夜だった。そこに立ち寄ると、その後は、やまちゃんのラーメンを食べて帰るのがクセになってしまった。

薬草バーと言われる所以であろう、か。一緒に行きたい人は、いつでもどうぞ。

2009年12月17日木曜日

組織に埋もれず

実話に基づいた企業マンの小説。高杉良のいつものストーリーである。辞表撤回というタイトルから元のタイトルに戻った訳だが、辞意を翻意してサラリーマンに戻った丸山という人物については、共感できるものがある。

会社の中で自由に動ける人というのは、そうそう居るものではない。が、しかし、そういう人が居たとしても、排除されるのが世の常である。

高杉良の小説は、途中でだんだん先が見えてくるので、もうこれ以上は読むことは無いかも知れないが、サラリーマンである自分を写す鏡のようにも思えるので、つまんない夜の読み物として、たまにはいいかな。

2009年12月13日日曜日

クリスマスイブ

今年のクリスマスイブは北陸の地方都市で過ごす事になりそうだ。以前、富山に出張したことはあるが、何故か北陸3県の夜は物悲しい位寂しい感じがするのである。しかも、クリスマスイブ。誰か一緒に行ってくれる奇特な人はいませんかね。

2009年12月10日木曜日

月下の恋人

浅田次郎は、昭和の風情を感じさせる恋物語を書いてくれる。顔に似合わない物語を読んでるんだなと思われそうだが、この歳になるとそういうことに縁が無くなったので、本の中に自分を置いてみたくなる。この本は短編なので、それぞれのストーリーには関連性はないが、死者が幽霊となって登場したり、死に損ねたりするようなストーリーばかりが書かれている。

メトロに乗ってという映画を観て、浅田次郎の本を読むようになった訳だが、オカルト的なでも様々な恋愛を描いているという点でちょっと特殊性があるのかもしれない。

ま、なんにしても、月夜、それも快晴の満月の灯りの下で、海を眺めながら、二人で砂浜に座れば、誰とでもロマンチックな気分になれる。あぁ、そんな、満月に久しく遭ってない。

2009年12月9日水曜日

忘年会中休み

今週は忘年会が毎日って予定だったのだが、体調不良でダウンとか予定が合わなくなったとかで、昨日今日とドタキャン。仕方なく帰宅。まぁ、周りに声をかければいいんだろうが、忙しそうだから、そそくさと帰って来た。

月曜日は、久しぶりに銀座で飲んだので、帰りにお気に入りのバーへ立ち寄ってバーテンと話し込んで来た。たまにしか行かない客だから覚えては居なかったが、次に行く時には敷居が低くなったような感じがするであろう。小さな地下のバーだが、古さがたまらない。

高級クラブに通う程のステイタスではないし、キャバ嬢相手の歳でもないし、大勢の居る所よりも、一人でカウンターで飲む方が気楽でいい。決して似合わないのだけど、ゴルゴ13のデューク東郷になりたいのである。この前行ったときは、隣に女社長風の女性が一人で飲んでいた。隣に座ったが、何も語らず黙々とシングルモルトをロックで傾けていた。絵になる。

2009年12月6日日曜日

ツリー点灯

クリスマスツリー、点灯。昼間にもかかわらず、カーテンを閉めて壊れた電球が無いかチェック。昔ながらのバイメタル電球。

アナログなのである。ま、こんな小さなツリーでも、気分はクリスマス。

2009年12月5日土曜日

ためになった予備校の話

予備校の入塾説明会なるものに行って来た。これは、現役高校生向けのものであるが、これが中々興味深いものだった。まず、高校生に50年後の乗り物を想像させて、それによって社会変化を予想させることを聞いていた。これ、自分が入社試験の時に課すテーマと同じである。乗り物を自分の会社のサービスに置き換えて聞いている。

そんなことを自分で考えたんだが、自分って先生向きなのかな?

現役合格のためには、AO推薦(と言っても、論文やちょっとした基礎問題の試験はあるらしい)が主流になっており、大学改革を進めている大学程その傾向が強いとのこと。確かに自分の時代は、自分の夢を実現させるために勉強し、努力してきたから、そんなこと人に言われなくてもやってるよってことだが、今の若者にはそれが無いらしい。大学生になってもないらしい。確かにそういう気がする。だから、新入社員が悩むんだろう。

ここ数年の傾向として、よりその傾向が強くなっていると感じている。

最後に、予備校での生活を短いストーリーに仕立てて、嵐の歌に合わせて、ビデオで上映して説明会は終わったのだが、そういう映像戦略やイメージ戦略って重要なんだな。う〜〜ん、こんなので感心していたら、相手の思う壷だな。

そうか、こうして、壷は売られて行くのか、と改めて感心した。そういう意味でもためになった予備校の話であった。

バイアウト

たまに幸田真音の文庫本を読みたくなるときがある。そんな時はたいてい会社経営や組織編成に関することでいろいろと考えているタイミングのような気がする。昔、ナビスコの買収劇をただふふぅんと聞いていただけだったが、その後の金融業界で起こる様々な事件や出来事が、こうした資本主義の原理原則のようなものをしっかり理解しなきゃという想いになって来ている。

経営資産価値に無頓着なオーナー企業が、買収の危機にさらされ焦土作戦を経て最後まで抵抗を試みる。最後の最後で、義理人情の世界で最終決着を見るあたりは、日本的である。自分の出生の秘密を知り、復讐に燃えたはずが、最後は憎んでいた人間を許してしまう。お金に目がくらむのが最近の姿だと思うんだけど、そうならずに、自分が全てを背負って罪を償う。美潮の気持ちは解るような気がする。

勝負を賭けるタイミングって重要なのである。