2011年5月29日日曜日

二百三高地 [DVD]

仲代達矢の演技で一番好きな所は、乃木希典の息子が戦死した報を聞いて、暗闇の中で一人泣くシーンである。日露戦争の激戦、旅順攻略を成し遂げるキーポイントとなった二百三高地の陥落をテーマにしたものであるが、ちょっと美化されし過ぎている気がする。日本の戦後、特に80年代以降のそれには、あまり真剣味が感じられない。

というのも、自分も含めてこの頃の日本人は戦争を実感することもなく、戦後の豊かな時代を謳歌して来た世代だからなのかもしれない。この映画も歌の宣伝になっているような気がして、ひさしぶりにさだまさしを聞いたが、映画で訴えたかったのは何だったんだろうと考えてしまう。一度観れば十分の映画であった。

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