2009年10月25日日曜日

沈まぬ太陽

元々原作が発表された時に読もうかなぁと思ったが、あまりの分量に断念。でも、興味があったので、今日、映画を観に行って来た。舞台挨拶で渡辺謙が感極まって泣いた様子がTVで放送されていたので、その思い入れは強く感じられた。多分、原作とは変わっていることだろうが、よくある権力闘争と政治の絡み、フィクサーと思われる人物など、おおよその想定人物は想像できるが、もうちょっと、何故沈まぬ太陽なのかを訴えて欲しかったな。

労組関係者が、左遷人事に遭うと言うのは、まぁ極論ではあるが、それを受け入れつつ、社内抗争に巻き込まれながら、会社側に立つか労働側に立つか、難しい選択であろう。かつて、労使協調路線の会社に居たが、その前には、壮絶な労使闘争の歴史があったと教えられた。

結局、労働組合は会社を失えば意味をなさない訳で、産業労組と会社労組、それぞれの思いは異なっても、闘争の歴史を繰り返す事はないだろうと思う。そういう時代を生きて来た人には理解されるだろうが、主人公の恩地のような生き方は、まさに昭和戦後時代の生き方そのもである。割と自分の想いに近いかな。

先に本を読んで映画を観て裏切られ続けているので、今回は先に映画を観て、本はまもなくやってくるアマゾンさんを待つ事にする。ここ最近、「宇宙へ」に始まり、「subway123」、「ヴィヨンの妻」、「沈まぬ太陽」と立て続けに映画を観ている。

何か、心境に変化がみられるようだ。言葉の壁を乗り越える努力が必要ということの暗示であろうか、、、やっぱ、ノスタルジストになりつつあるのかな。映画は一見の価値ありと思います。

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