2010年8月13日金曜日

Dubrovnik, Republika Hrvatska

読み方が難しいが、クロアチアのドブロブニクに入港。城壁に囲まれた、歴史ある街を探索。恥ずかしい話だが、この都市のことはあまり調べていなかった。

港の入り口の灯台である。ここから右舷側に向かって新港が作られている。豪華クルーザやヨット、そして別荘やリゾートホテルが並ぶ。写真は撮らなかったが、ツアーバスで港のゲートを出る時、バスに機関銃を抱えた兵士が乗って来てチェックをされた。そうか、旧ユーゴ内戦の戦争の爪痕がここには残っていたのである。


世界遺産として登録されているのだが、ユーゴ内戦の時に攻撃を受けた痕跡が残されている。壊滅的な破壊攻撃を受けた訳ではないが、城壁で囲まれたこの旧市街もロケット弾をいくつか浴びていた。最初に見学した、修道院にはポッカリ空いた壁の穴が残されていた。ただ、そこには世界一古いと言われる薬局があり、普通に薬を売っているのだが、なんか複雑な心境であった。


城壁の上から、メインストリートを写してみた。実際にはこの中を歩いた後、城壁を一周してみたのだが、これが結構大変であった。限られた時間の中なので、のんびりと言う訳には行かないが、下を歩くのと上から見るのとでは大違いである。これが何百年も前から残っているというのがすばらしい。


見晴らしのいいところから写すとこんな感じである。まさに、城壁の中の街、アドリア海の真珠、なんとでも形容できる。内戦の時は、この城壁の裏にそびえる山を越えて二つの国から攻められたそうだ。怖そうな顔のガイドが話してくれた。複数の民族が一つの国家を形成する難しさは日本人には理解できないが、ヨーロッパの小さな国は歴史に翻弄される宿命なのであろう。

写真はまだまだたくさんあるのだが、このガイドの説明を聞いているうちに、平和のありがたさが身にしみて来て、今はこうしてリゾートと化した歴史の城壁の街は、直接目で見て欲しいと想い、限られたものだけをここに載せることにした。


船は夕方出港。川の両岸に掛けられた橋を遠目に船は港を離れて行く。明日は、ベネチアに戻る。あっという間の一週間であった。今日は、夜中までに荷物をまとめて通路に出しておかなければならない。なんだか、もう一週間この船に乗りたい気分である。

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