2010年8月11日水曜日

Istanbul, Turkey

今回のクルーズ旅行の目的はイスタンブールでヨーロッパとアジアの接点を感じること。欲を言えば、ボスポラス海峡を通って、黒海クルーズまで足を伸ばしたかったのだが、そこまで休むと会社をクビになりそうなので、入り口のイスタンブールまで行く事で我慢したのである。

朝起きると、イスタンブールのアジア側から朝日が昇って来た。夜のうちに、ダーダネルス海峡とマルマラ海を通航してきたのだが、心地良い眠りの中で、見たかったものを見ることもなく目覚めるとは。

例のごとく、ツアーに出発。出発風景は、いつもの通り、複数種類のツアー毎に集合場所が異なるため、船内放送を聞きのがしまいと耳の神経が張りつめる。まずは最初に船が着岸している新市街側の港からバスでガラータ橋を渡り旧市街へ。そして、最初の目的地ブルーモスク(Sultan Ahmet Mosque)へ。神聖なるイスラムのモスクなので、靴を脱ぎ、肌を露出している服を着ている女性にはショールが渡される。ただ、トルコはヨーロッパの文化も入っているので、寛容ではあったが、嫌がるヨーロッパ人も居た。その隣の、サルタン公園をぶらぶらしながらバスに戻る。

ツアーとは言え、途中でバスを降りて自由散策の時間が設けられているのだが、ツアー会社の企みで自由散策の前のトイレ休憩と集合場所となるとあるカーペット屋に連れて行かれ、ペルシャ絨毯(トルコ絨毯)のセールスを受けるのである。手作りトルコ絨毯の良さを一生懸命説明しているのはわかるが、高くて買う気にもならない。受注生産で国際送料無料とかいろいろ言われても、100万円以上するカーペットなんか敷く家ないし。トルコ茶をタダで飲ませてもらいながら、カーペット売りのパフォーマンスとして楽しんだということでおしまい。

今日は、グランバザール(トルコの人の発音だと、グランバザァールルゥ)が開かれる日だということで、早々に移動。まぁ、確かに広いショッピングモールだというのは解ったのだが、どの店も同じようなものばかり。おまけに、日本語で話しかけてくる。歩き回って見るだけにした。なんか、怪しそうなものが多いような気もするし、観光名所に集まる外国人だと解ると値段を判断する価値観が狂ちゃうしね。

街中を散策して、集合場所のカーペット屋前のイタリアンカフェで休憩。それにしても、時差ぼけが直らず眠い。日本時間にして午後3時なのに、眠いということはいつも昼寝してたのか!、と。次は聖ソフィア教会(Hagia Sophia)へ。ここは、歴史の中で宗教に翻弄されながら教会からモスクになったり、今は博物館のようになっていた。これぞ、ヨーロッパとアジアの融合というような印象であった。内部は補修中のところが随所にあって、ちょっとがっかり。

次は、シラガン宮殿(Ciragan Palace)。旧市街からバスで新市街へ移動。この宮殿、今は、高級ホテルの一部になっているオスマン帝国時代の宮殿の一つ。ここで、ツアーは昼食を取る。いくつかのツアー流れも同じ時間帯に集まるので、大きな部屋の中はさしずめ、自分の船のレストランの様相であった。この宮殿前から一同はチャータフェリーで旧市街を目指す。



途中、自分達の乗って来た MSC Magnifica の傍を通るのだが、やはりでかい。


そして、ツアー最後の場所、トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı)へ。まじめな日本人なので、写真撮影はご遠慮くださいという場所では写さなかったのと、実物を見て楽しむのをモットーとするので、写真は中庭のこの一枚。挨拶の門をくぐり中庭へ。宮殿全てが博物館ではあるが、閉まっているものもあって、ハレムには入れずじまい。一通り見終わって、中庭の芝生で涼んでから、集合場所の入り口の噴水(Fountain of Ahmed III)へ戻る。帽子売りの子どもが近寄って来るが、全く言葉が通じない。ボディランゲージで値切り交渉していると元締めみたいなのが来て、これ以上はまけられないと言われたので、じゃぁ要らないと言うとしばらくして戻って来てさっきの値段で売るよ、と。観光名所では当たり前の光景だが、ちょっと疲れ気味なので、お引き取り願った。

朝7時入港で夕方出港。滞在時間約10時間を有効に使うためにツアーを選んだが、だいぶ後悔した。もっと、集中的に見て回るべき場所なので、面倒でもよく調べてから自分の足で回った方がよかったかな。出航後、沖待ちの貨物船の横を南下。あぁ、穀物か鉄鉱石を積みに来ていたら、ここの一つに入っていたであろう。

こうして、このクルーズ最大の名所イスタンブールが慌ただしく過ぎて行ったのである。これから丸1.5日航海である。今日の夜もDinnerの後は、ワイン飲み過ぎで眠ってしまい。夜中のダーダネルス海峡通航を見逃すのである。

あぁ、何のためにここまで来たのか。後悔しきりのトルコであった。こういうことから、また行きたいと思うのであろう。

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