2009年11月17日火曜日

熱砂

久しぶりに高嶋哲夫の文庫本を読んだ。いつも、クールに殺伐としたシーンを描きながら、戦いの中の愛情を時折織り込んでくれるところが好きである。有名カメラマンが実は戦場カメラマンで、昔愛した女を引きずりながら新しい愛を育む。裏切られた友情と頼られる友情の間で苦しみながら、最後はアフガニスタンの為に死んで行く、二つの命を残して。ミッドナイトイーグルを読んでファンになって、この本を読んでもっとのめり込んでしまいました。アフガニスタンの現状は決してこんな簡単なものじゃないだろうとは思いながら、国のことを真剣に考える若者が少ないことに将来が心配になってしまった。

平和が続いているからなのかも知れないが、命をかける仕事に巡り合える幸せを感じたいものである。その緊張感を解きほぐすのは愛、ですかね。ときめきを忘れたら、男は終わりです。

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