2009年11月28日土曜日

思考の整理学

書店の入り口に積んであった東大生に最も読まれている本、とかいう宣伝文句にうっかり引っかかって買ってしまった一冊。著者の外山滋比古さんは英文 学者ということだが、まったくもって門外漢の私が最近の文系への揺り戻しによって興味を持ってしまった人でもある。まぁ、要は、考えが煮詰まった時やまと めるのが大変な時に、ちょっとしたひらめきでその考えを整理する事ができるってことをエッセイ風にまとめてくれた本ということである。

こ の前読んだ記号論への招待にしてもそうだが、文学の世界から思考や言語を解析して人間の本質に迫るという点では、理系一辺倒で来た自分の頭にはいい刺激に なっている。ただ、読み続けることが難しい内容なので、途中で放り出してしまう危険をはらみながら、積んどく状態をはさんで読み進めて来た。これも、一つ の整理の方法であると著者は書いている。

昔参加した外国での会議でも結論が出なければ、棚上げという決着を見て来た。と、言って、取りやめてしまう訳ではないが、結論が出ない議論に対する収束の方法だったんだなと、今になって気付いた。手遅れ?

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